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粗切り依頼が来ました。

石垣、地元の方が粗切りまでしてほしいと原木を持ち込まれました。

ここでは趣味で自分で三線を作る方もいらっしゃるのです。

この方は以前はシークワーサーの木を持ち込まれて

真っ白の木なんですよ。

そして出来上がった三線の棹が真っ白だったからと

車の白の塗料でペイントしたらしいのですが

床の間に飾って夜中に見ると不気味だと(笑)

 

今回持ち込まれた木はアッカンと言っていましたが、正式名称ではないようで、よくわかりません(^^;

とりあえず粗切り用のラインをかきます。

オビノコの刃を入れます。

最近このバンドソーの調子が悪くて作業がはかどらないとか。

三線棹作成の第一工程ですからね、命綱です。大事にしないと、です。

 

心と鳩胸がおおまかな形で表れてきました。

綺麗な木なのですが、やっぱり少し軽いんです。

棹にはむかないような・・・?

ま、それは本人も知っているのですが、なんでも色んな木で試しに作ってみたいのだとか。

 

紹介したシークワーサーも実はよく鳴ったそうで、周りの人達が、これからはシークワーサーの木の取り勝負になるっ!

なんて息巻いてましたよ。

やってみるもんですね。

 

1つ形が出来ました。

オビノコでは原木からこの位まで形にします。

三線の棹が生まれる第一歩ですね。

二本とも終了。せっかくなので、寸法出しまでお手伝いすることにしたようです。

っと裏を見ると、天裏にあたるところに大きな穴が(^^;)

これは、穴埋めするのに相当苦労しますね。

割いてみないとわからないもんです。

こんな風に寸法出ししていきます。

そして、もう一つ。

これも機械がないと困難な作業があるんです。そこまでやれば依頼主にお渡しできます。

何が変わったかわかります?

全体的に形を整えたのはそうですが、

糸蔵に穴をあけました。ってそれだけですけど(^^;

さて、糸蔵の大きさを見てわかる人はわかりますかね。

 

そう、この2本は型が違うのです。

三線の棹の型。おおまかには7通りあると言われていますが、

今回は穴の長い方は『江戸与那型』

もう一方は『真壁型』を製作予定のようです。

 

この段階で依頼者にお渡ししました。

どんな棹に仕上がりますかね。

シークワーサーの木のように大化けするといいのですが。(^^)