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感無量な出来事がたくさんです。

星克先生の三線

とある出来事がきっかけで、那覇にお住まいの星様と出会いました。

その方は実は星克先生の息子様にあたる方だったのです。

もし、『星克』という名前を知らなくても、これを知ればびっくりするはずです。

 

八重山が好きな方なら必ず一度は聞いている曲『新安里屋ユンタ』を作詞された方なのです。

ちなみに『新安里屋ユンタ』は沖縄民謡の『安里屋ユンタ』が原曲の

サー、ユイユイ、そうそう、あの曲です。

 

石垣市白保出身の星克先生は政治家でもあり、

三線をとても愛しておられた方で、もちろん奏者でもありました。

そんな星克先生は三線もご自身で作られていたという事で

その息子様が私たちが三線工房をやっているという話をすると

嬉しそうに、現存している三線の棹を見せて下さいました。

1975.6.15 とあります。

製作年月日と思われます。

これは驚きの『処女作』と書いてあります。

しかも『戦前』と。

沖縄戦を経てもなお残っていうとても貴重な三線です。

こんな感じで10丁以上見せていただきました。

 

ほとんどが真壁型なのですが、

どれもこれも黒木の真っ黒芯、素材だけでも相当な価値があります。

 

ノミで削ったような跡も、昔ならではの作業です。

これらは戦前と記してあるもの以外はどれも1965年前後、という事で相当痛みが激しく

結局・・・。

はい、半分預かってきました(^^)

 

もちろん、これらの修復をするからお預けいただけますか?

とお願いしたら快く受け入れていただけまして。

 

とりあえず6丁預かってきました。

 

確かに預かったという証拠に、棹の心にあるサインを

全部写真にとりました。

 

サインはわかりやすいように白いチョークでこすって

 

そうそう、これら三線のうち、右から2番目

透明塗りしてある三線が、星克先生が一番気に入って

演奏していた三線だと話を聞きました。

こんな感じで漆の下で、木にヒビが入っているものは、

漆を落として、ヒビを埋めて・・・

漆が浮いているものも、漆を落としてヒビ等ないか

確認の上、再度漆塗り。

何も手入れをしないで置いておくと・・・。

 

うっすらと白い斑点が見えるかと思います。

これは漆のカビです。

漆にもカビが発生するのです。

これも、漆を塗り直します。

 

大切なお父様の形見の品、三線の棹、修理、修復をお願いして、任せていただける事になり

とても感謝しています。

しっかり修復して、まだまだ何年も現役で頑張れる三線に仕上げたいと思います。

 

Jimdo Best Pages 2018

この度、『Jimdo Best Pages 2018』にて、800を超えるサイト応募の中、他薦にて

当工房のこのサイトが一次予選を通過した10サイトに選ばれました!

 

八重山の雰囲気を大切に、という気持ちのこもった

top画像、特に、いつよの模様は八重山ならでは、

との意見もいただきました。

八重山三線工房は、とにかく、島材に特化した工房としての

位置づけを確立できるように、原木の紹介を一番にしていただき・・・。

 

素敵なHPがリニューアルに出来上がってとても満足、

安心していた矢先のお話でした。

『Jimdo Best Pages 2018』

最終選考は11月9日となっております。

 

結果はどうあれ、この10サイトに選ばれた事に

ご尽力下さったスタッフの方々、このサイトに興味を持って

下さった方々、普段から八重山三線工房にお力添えして下っているお客様等皆々さまに感謝申し上げます。

そして、これからも八重山(やいま)三線工房をお引き立てのほど、どうぞよろしくお願いいたします。

 


今回も最後までお読みいただき

どうもありがとうございました。

 

八重山三線工房 新城 m(__)m