また、削り直してほしいとの依頼で三線が持ち込まれました。
持ち込まれた段階の写真はないのですが、乳袋の下、棹の太さが3cm近くあったそうで、
弾くのも大変だったようです。
これは何十年も前にいわゆる給料三か月分くらいの金額を払って買った八重山黒木の三線だそうです。
芯の黒い部分とシラタの模様が面白い三線の棹。
でも黒木は真っ黒の芯だけで出来ているものが希少な分いいとされていますが、実はこのように芯との境目が含まれている方が棹としては響くものになります。
シラタの柔らかさがいいんですかね。
それにしても、天の部分が真半分にシラタと芯の黒とはっきり分かれているのも独特で綺麗ですね。
もう形を整えた後ですが、天の丸味もかっこよく出来ました。
野の部分のシラタの入り方もいい味を出しています。
依頼主が毎日進捗状況を確認に来て早く早くとせかされ(^^;
でもそのくらい気になるほどかっこいい黒木の棹です。
これは漆塗りに入るので、出来上がりまで後もう少しです。
そういえば、削り直しの方が神経使うと店主は言っていましたが、
ここのところ立て続けにこのような依頼が入ります。
当工房にきて、商品の三線を見て自分の三線との違いに愕然とするようです。
昔の作り方は、太く大きい。それが主流っだったんですかね。
でも、形どおり、寸法通り作らないと、オリジナルは×。
三線は伝統楽器ですから、伝統を守っていかないと、ですね
(^^)
今回も最後までお読み頂き
ありがとうございました。m(__)m
八重山(やいま)三線工房 新城
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