アートホテル石垣島での三線展示
以前ブログで紹介しました、アートホテル石垣島での三線の展示、一月末までとの事だったので、見に行ってきました。
いい感じで飾られています。
左下には八重山三線工房から提供した展示用の三線。
右上、壁にかかっている原木は製作工程ごとに並べたもの。
こんな風に出来上がっていくんだと感じてもらえたらよかったのですが。
三線が好きな方でも、その材料となる原木に触れる機会はほとんどないと思うので、八重山の木とはどんな木なのか一般の方々に知ってもらえるいい機会になったと思います。
断面だけでも特徴がよくわかると思います。
どちらも芯の部分は身がしまって硬く、それ故の色の濃さです。
左上に写りこんでいるのは、八重山黒木の芯の部分だけ削り出したものです。
ウズラ模様、この模様が龍のウロコの様に見えると。
ウズラミがとても重宝がられるゆえんです。
今回、展示品は非売品としました。八重山三線工房で製作している三線はどれも決して安い物ではありません。ですので、お客様にキチンと製作者の口から説明して、三線の事、材料の事等納得いっていただいた上でお買い上げいただきたい、自分の作った三線は自ら責任をもって販売したいので、委託販売は基本していません。
その代わり、試し弾きを出来るようにさせていただきました。
普段触れる事のないと思われる八重山の島材、八重山黒木と八重山ゆし木、試し弾きされたお客様はどのように思われたでしょうか。
展示品につき特価販売開催。
さて、このアートホテル石垣島に展示しましたうちの一つ、『八重山黒木、南風原型』を新春出店記念として展示品特価で販売することにいたしましました。
展示前ネットショップに載せていたのですが、三か月間アートホテル石垣島に展示しましたので、展示品として特価販売いたします。
商品の詳細はネットショップのページを参照ください。
写真を見て頂けると分かりますが、シラタの部分は鳩胸の一部位で、後はほとんど黒木の芯の黒みで出来上がってます。
そして野丸には綺麗なウズラ模様。
南風原型の特徴の天の形や鳩胸の形はやはり独特です。
こんなに黒みが感じられる貴重な八重山黒木、平成最後の新春記念にいかがでしょうか。
南風原型の特徴は以下に引用を記載いたします。
南風原型
もっとも古い型といわれています。 南風原型という名称は『球陽』の1710年の記事に「住昔の世、素、三絃有り。未だ何れの世にして始まるかを知らざるなり。近世に至り、南風原なる者有り。善く三絃を製す。…」とあり、三線作りの名工<南風原>の名に由来します。 棹は細目で、天の曲がりが少なく、野坂は大きく曲がり、野丸は半円形です。野丸と鳩胸の区別がほとんどできません。 この型は、拝領南風原型、翁長親雲上型の二つに分かれます。
(沖縄県文化財調査報告書 第110集より)
この機会に、八重山黒木の、市販ではあまり販売していない南風原型三線、是非ご検討下さい。
→詳細はネットショップページから『八重山黒木 南風原型三線』
この一年も皆さまの三線ライフが充実するよう、八重山三線工房がお手伝いさせて頂きます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
今回も最後までお読みいただき
ありがとうございました。
八重山(やいま)三線工房 新城 (^^)
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