八重山黒木は貴重で手に入れるのが難しくなってきています。
そんな中でも、石垣島の強みを生かして収集してきたものがまだ八重山三線工房には若干残っています。
八重山黒木は暴れん坊なので乾燥に充分に時間をかけないと完成した後になって、反ったり捻ったりと問題が発生してきます。そのため、製作にとりかかれる状態になっても、削りながらゆっくり時間をかけて様子を見ながら仕上げていきます。
そのうち、今手掛けている特徴的な2点を紹介します。
Facebookでもチラチラ紹介していましたが、再度、写真を載せて紹介します。
まず一つ目はこちら。
これは、八重山黒木、ほぼ芯の黒い部分ばかりです。
黒木の芯はとても硬くてそれ故どうしてもヒビが発生します。
特に中心部のひび割れは乾燥のさせ方によってはスカスカになるくらいひび割れしています。
なので、基本的に芯のど真ん中避けて棹にするため、この様にほぼ真っ黒な棹になるためには相当太い芯が必要というわけです。
これは鳩胸先に載せた乳袋辺りと、この鳩胸から心にかけて少しシラタが入ってるだけです。
こんな太い芯を持った黒木はもうそんなに存在しません。
とても貴重な三線になるはずです。
形になってるようですが、まだ、製作途中。様子見です。
最終の形に仕上げるまでまだ時間をかけます。
早く仕上げたいのですが、八重山黒木、焦りは禁物です。
もう一点がこちら。
これは八重山黒木のもう一つの特徴、ウズラミといって芯の黒い部分に模様が入るのです。
芯の真っ黒な棹が貴重がられますが、実はこちらの方が人気で希少価値が高いのです。
三線は昇り龍に例えられます。そのため、これらの模様が龍のウロコを表していると言われ、縁起がいいのです。
こちらも、ほぼ芯で作られた棹です。とてもきれいな模様です。
模様の入り方が独特で魅入られます。この棹はスンチー(透明)漆で仕上げたら、本当に惚れ惚れする棹になるはずです。
こちらもゆっくり仕上げます。真っ黒な棹とはまた違う魅力、早くその仕上がりが見たいですね(^^)
お知らせ
関係ないですが、今日はバレンタインですね(^^♪
そんな中、最後までお読みいただき
ありがとうございました。m(__)m
八重山(やいま)三線工房 新城
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