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『物価高騰応援セール』開催

『物価高騰応援セール』開催です。

物価高騰で日常生活の支出でさえもままならない今、三線などの趣味にお金をかけられない、という人も多いかと思います。かといって安価なものを妥協して買ってしまっては先々後悔するものです。

そこで少しでもいいものを安く手にしていただこうと思い、先日、八重山の古民家から出てきた充分に乾燥された上等黒ゆし木を入手したので、消費税相当分、10%Offにて提供させていただく事にしました。

八重山黒ゆし木三線製作開始

しかし、最近はゆし木を使った古民家も稀有となり、また古民家の解体自体もほとんどありません。

そして、あったとしてもゆし木の価値をわかっている解体業者が自分達でゆし木を持っていってしまうこともあります。そのため、古民家からのゆし木を入手するのも今は困難な状況となっております。今まで当工房で保存していたゆし木は風化が進んでしまい、いい状態のものが提供させていただけなくなっておりました。

今、八重山黒木の方も乾燥が充分でなく、一本で一丁の棹に出来る状態のものがなく、繋ぎで黒木三線を作っている状況なので、この黒ゆし木の入手は本当にありがたいものでした。

巡り合わせで当工房にきたこの古民家からの黒ゆし木、是非この上等な黒ゆし木の音をまだ本場八重山の三線を手にされていない方に聴いて欲しいとの思いから、物価高騰の今、消費税相当額の値引きをする事に致しました。

 

その上等さは、このゆし木芯にみられる特有の模様、マーブル模様がものすごく綺麗で、ひび割れ虫食いが少ない事。

そのため、補修がほとんどないので、スンチー塗りにしても全く問題がない点です。

 

 

上等の原木でないとスンチー塗りにはできません。

 

店主は茶色い三線は持ってて飽きがくる、と普段ゆし木は黒塗りをするのですが、これは模様が綺麗だからスンチーにする、と最初から決めていたようです。そのくらい、荒切りすると綺麗なゆし木でした。

色も濃茶でしっかりした黒ゆし木です。

天のつややかさをみればどれ程身が締まっているかわかると思います。身のしまった木はヤスリをかけ磨き上げると鏡面のようにつやつやしているのです。

棹打ちが終わり仕上げを見ると、木目がはっきりと表れ、自然美の暖かみのある棹に仕上がりました。

組立前、心の部分でこのゆし木がどれ程濃茶かわかります。

ほぼ黒に見えるほど濃茶の黒ゆし木ですが、明るい所でみるとその木目がはっきりと見てとれます。

こちらが明るいところで撮影した真壁型です。木目がはっきりとわかります。

天裏ももちろん、しっかりと木目が浮き上がっています。

完成した三線の写真は商品の販売ページに多数載せておりますので、そちらをご覧ください。

尚、今回用意した2丁のうち、1丁、知念大工型は即売致しましたのでもう1丁の真壁型のみご紹介させて頂きます。

是非、人気の真壁型ご覧ください。

 

第二弾、あります。

先に紹介した古民家からの黒ゆし木からもう一丁、

今度は更に価格をさげて提供出来るよう、太鼓に人工皮を張っての提供を予定しております。

人工皮といっても特上のものなので、厚く音もよく響きます。

本皮にはない張りのある音です。

 

 

実は、この人工皮特上、生産していた会社が軒並み生産中止をしていて、今全く手に入らない状況となっています。

この先もしかすると入手できなくなるかもしれません。

あるいは更に値上がりするか。

当工房も知り合いのツテで何とか数枚入手に至りました。

そんな事情もあり、人工皮の太鼓が欲しいと思ってい方々は

 

今のうちに人工皮特上仕上げを一丁持っておくのをお勧めします。

 

また、人工皮は本皮と違って裂ける事がないので安心して持っていられます。本皮は裂けるから、と買い控えする内地の方も多いのですが、人工皮なら安心です。

当工房で人気の黒ゆし木、以前はオーダー受け付けていましたが、安心して提供できるような状態のいいものが少なくなったため、オーダーをやめました。ですが、今回入手した八重山の黒ゆし木は島材専門店として自信をもってお届けできるものでしたので、この巡り合わせた縁ある木を三線として生まれ変わらせ、物価高を応援出来るよう、10%OFFと致しました。

 黒ゆし木も、もう入手困難な状況であることも踏まえ、是非八重山の柔らかな音色をお手元に、ご検討下さい。

八重山黒木三線について

八重山黒木の三線も、本当は値下げして提供したいところなのですが、とある八重山古典三線の師範の方から、黒木の価値をあまり下げないでくれと、一言あり、、、。

今提供しています3丁、少し高価ですが、それでも市場価格よりは安くで提供させて頂いております。

正真正銘、八重山の黒木でも、それは、民家等から自分で調達した原木だから出来る事です。

 

 

今、乾燥待ちしている八重山黒木の原木は何丁分かありますが、正直これほど芯の黒い部分を持った原木は少ないです。

樹齢何十年とかかる、芯の太い八重山黒木原木は最近ではもう入手出来ません。またこれほどのウズラ模様ももう珍しくなっていくはずです。

高価ですが、いつかは黒木の三線をと思っておられる方々は

一生物として是非こちらご検討下さい。


パソコンのキーボードが不調だったため、最近はブログから遠ざかっておりましたが、キーボードを買い替え、

久々に長々と文章を打つことが出来ました。m(_ _)m

そんな今回も最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

 

八重山三線工房

新城